こんにちは。今回はデータサイエンティスト検定を受けてきたのでまとめたいと思います。データサイエンティスト検定自体がまだ始まって日が浅く、私が受験したのは第2回目の開催でした。
🔖 もくじ
データサイエンティスト検定とは?
データサイエンティスト検定は一般社団法人データサイエンティスト協会が主催している民間の試験で、90分(90問)でCBTで受けることができます。1回1万円(一般)です。お高い!
この試験は「リテラシーレベル」という一番低いレベルで、内容もとても浅いものになっています。そのため非エンジニアや非データサイエンティストの方でも一般教養として取ることも十分想定内ではないかなと思います。
計算問題も簡単な分散・標準偏差ぐらいまでしかでませんし、計算問題自体の出題数もとても少ないので知識だけで戦える試験と言えそうです。
ただし範囲は割と広く、大きくデータサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力に分けられる3分野の勉強が必要になります。
合格点について
合格点は未公開です。80%ぐらいじゃないかと言われていますが公式からは発表はありません。
私の成績と合格率
私の成績はこちらです。CBTなので結果をすぐに印刷して渡してもらえます。
全体的には80%を超えていたのでとりあえず安心しました。
データエンジニアリングが想像よりかなり低くて正直ショックだったのですが、後日受け取った平均点と比べてみると平均点と全く同じでしたので少し安心しました。データサイエンスとビジネスは平均点を余裕で上回っていたので、80%を少し下回っても受かりそうです。
受けてみた感想
総じておすすめな資格です。転職に役立つかどうかは正直レベルが簡単すぎるので意欲を見せるぐらいしかないかなと思いますが、リテラシーとしてどんな職業の人も知っておいていい内容だと思います。現職の人には簡単すぎるので意味ないと思います。
難易度
上にも書いたとおりリテラシーレベルなので特に難しいとは感じませんでした。恐らく初見の方で行き詰まるとしたら、数学(数3レベルだと思います)の微分や行列と、新しく出会う単語の暗記かなと思います。あとは個人情報保護法のうんぬんやデータベースのうんぬんは基本情報技術者と近いレベル感な気もします(ただし出題数は少ない)。
SQLが全くわからない人はSQLから着手してもいいかなと思います。それほど高度な問題は出ないのでProgateのSQLで十分です。
微妙なところ
ちょっと微妙な点としては民間の資格でかつ歴史が浅いのが原因かもしれませんが、問題文の言い回しが統一されていなかったり、「適切なものを選べ」なのか「適切でないものを選べ」なのかで何度も引っかかりました。こんな微妙な書き換えで点を落とそうとしているとは思いたくないですが「間違っているもの選べ」と書いてほしい気持ちがめちゃくちゃあります。
あとは本番で似た(というかほぼ同じ)問題が2つ出題されていたのもちょっとびっくりしました。
後で書く公式テキストに関しても誤記だらけなので、ちょっと運営に対する不満はあります。
勉強方法は?
私がした学習は大きく分けて「動画学習」と「過去問」の2つです。
動画学習について
データサイエンティスト検定は多くの講座と連携していているようで、公式ページを見ると5つほど羅列されています。わりと有料のが多いので、無料にしようと思ったらあまり選択肢はないです。
私はスキルアップAIさんの【受講料無料】DS検定リテラシーレベル対応 データサイエンティスト基礎講座を受講しました。
良かった点
- 無料でありがたい(ありがたい)
- ハキハキと喋ってくれて2倍速でも十分わかる
- スライドもしっかりしていてスクショしがいがある
- SQLも割としっかりやってくれる
ちょっと微妙な点
- 有料にしないと最新の試験範囲である「スキルチェックリストver.4」に対応していない
- 網羅的とは言いづらい(過去問がすべて解けるようになるわけではない)
- 動画のスクショが地味に面倒くさい(対策記事はこちら)
過去問について
公式が出している過去問を地道に全て解きました。この本以外に選択肢がないので出題傾向を把握するにはこれをやるしかないです。
先ほど紹介した動画を見ても網羅されていない内容があるので、わからない知らないところが出てきたら都度ぐぐってブログやYouTubeなどでその範囲を学んで次の問題に行くのがいいと思います。
この本をやっても10%ぐらいは載っていない内容が出題されるので、そこを最悪取れなかったとしても合格できるように出題内容は完璧にするぐらいがいいです。
初版本は絶対に買わないこと
皆さんに注意していただきたい点は、とにかく誤記が多いこと。初版本は絶対に買わないほうが良いです。40個以上の間違いがあります。
私は何も知らずに初版を買ってしまったんですが、問題がそもそも間違っているとか、解説が間違ってるとか、単純な誤字脱字ではない誤記だらけなので非常に苦労しました。もし買ってしまった方がいたら、修正はこちらに一覧であるので確認してください。
最低でも第2版、もしできれば最新版(第3版?)を買ったほうが良いです。Amazonのリンクを貼っておいてなんですが(Amazonは第何版かわからない)書店とかで確認してから買ったほうが無難です。
合格発表について
合格発表は発表日時に自分でCBTのマイページに見に行くスタイルです。少し面倒くさい(マイページを何度かクリックした奥まったところにある)のでここを見てたどり着いてください。合格証やスコアシートもダウンロードできるので平均点とどれぐらい乖離があるのかなどがわかります。
あとはメールで「オープンバッジ授与のお知らせ」というのが届きます。私は合格発表のことをすっかり忘れいたので何だこれはという感じで開きました。会員登録するのに1日ぐらいかかるので面倒くさいんですが、デジタルのデータサイエンティスト検定 の合格認定書が受け取れます。
郵送物は一切ありません。
おわりに
他に似たような検定がないのでとりあえず受けてみましたが、大枠を理解する上では結構よかったんじゃないかなと思います。
これからデータサイエンティストを目指そうという人にはぜひチャレンジしてもらいたいです。